震災直後に避難所へ来た時は、緊張と不安で何をして良いか分からず、皆に合わせて食事や支援物資の配給に並んだり、役員の説明を聞き入れていた。
そんな緊張と不安の避難所生活も日数を増すにつれ緊張は解れ、これまでの建て前の姿から、見たくない人の本音の姿が浮かび上がってくる。
例えるなら、水道の使用方法、掃除などの役割分担、トイレの使用方法、支援物資や食料の配給などです。
その中で最も早く本音を出した所は配給でした。
一人1個と言う物を、2個も3個も確保する姿、我先に人を追い越して列に割り込む姿、準備中の配給物資を横取りするなど・・・・
水道の使用法に関しても、使える数量が限られる中で節約せず出しっぱなしにしたり、津波で流された汚れ物を炊事場で洗ったりなど・・・
細かい事を書き出したら切が無いので止めておきますが、もう少し協力的になれないものかと思うオイラでした。
話は変わり、オイラの町内会の話を。
オイラの町内会は避難所に来た時から、避難所の一角に寄席集まり、常に皆で語り合い助け合い、周囲の人から羨ましがられるほど注目を浴びる避難所生活を送っていました。
避難者数も避難所内で2番目に多いほどの大所帯でした。(多いと言っても12人ほど)
ですが気心が知れてくると、この大所帯が大問題を引き起こす。
↓事件発生↓
人が多いと、同じ町内会でも仲の良い人同士でグループを作るもので、グループが出来るという事は派閥も出来る。
つまりは、仲の良い人、悪い人です。
それでも町内会長の頑張りで取りまとめていたのだが、そんな会長も仲の良いグループ、悪いグループがあった。
事の発端は、週1回の避難所内班長会議だった。
班長会議で決めた伝達事項を町内会に知らせていたのだが、会長はまず自分の仲の良いグループに伝達、悪いグループに後から個別にと言う伝達方法を取っていた。
これに切れたのが、仲の悪いグループの一人・・・
避難所内の皆が居る中で発狂し、大騒ぎする騒動に発展した!!
お互い長期に渡る避難所生活でストレスは頂点に達していた二人は争いを止めず、挙句の果てには会長が避難所を出る所まで発展した・・・
さすがにこれは止めなくてはいかんとオイラも仲裁に入り、会長も冷静になり避難所を出る事はなくなったが、町内会は2つに割れた。
だがこの騒ぎを機会に争いが多発!!
ちょっとした事で争い、2分3分する事態となり、中には孤立化する人も・・・・
中間派のオイラは互いの言い分を聞くが、一度入った亀裂は埋める事はできなかった。
そんな中間派のオイラも同じ町内会の人とつまらない事で言い争いとなり・・・・
その結果がお互い知らん振り・・・
お粗末!!!
なんとも大人気ない話だと思いでしょうが、これが避難所の実態です。
オイラの町内会以外にも、親子で取っ組み合いの喧嘩をする人、間違いを指摘され逆切れする人などなど。
盛り上げ役を買って出ても、制御できない事もあるのです・・・
とは言え、その後は仲の良い人同士でワイワイ楽しく過ごしていましたけどね。
続く