ダンディーとの悲しい別れ

震災発生から5日頃、愛犬ダンディーの病状が良くないと連絡が入った。
時々様子を見には行っていて、日に日に弱っているのは分かっていた。
見かねた両親が動物病院に連れって行った。
しかし獣医さんが下した診察結果は安楽死だった・・・・
高齢ゆえに環境変化で痴呆が進み、皮膚に大きな腫瘍のような物もできており、このまま生かすのは逆に辛い思いをさせるからと言う事でした。
それでも諦めきれない両親は治療を試みるが、診察から2日目には食欲も失せ、ただ鳴き喚くだけになった。
避難所に居たオイラはその事を聞き、安楽死の選択を相談された・・・
オイラ的には最後まで見取りたい気持ちが強かったが、それは逆にダンディーを苦しめる事になる・・・・
そしてオイラの返事は『はい・・・・』
両親は保健所に安楽死の手続きを取る・・・
翌日保健所の車がダンディーを引き取りに来た。
そしてダンディーは永遠の眠りについた・・・
両親は悲しみ、一緒にいた小山さんも深く悲しんだ。
オイラも悲しんだ・・
だがオイラはこう考えた!
あのまま自宅に置き去りにして、津波に飲み込まれて苦しんで死ぬより、少しでも家族と長い時間過ごし、苦しまずに安楽死したと思えばダンディーも幸せだったのではと・・・



ダンディーがいた、あの日常が戻る事を今でも願うオイラです


続く